社長と言ってもオーナー社長・雇われ社長と異なる性質の社長がいます。
オーナー社長は自らがオーナーなので正直どんな経営をしていても経営状況は自分自身に降りかかってくるので、まあ社員などもオーナー社長の場合はある程度諦めてしまうものです。
雇われ社長の場合には、雇われ方の形態によっても違ってきますが、ここでは子会社に出向でくる雇われ社長に焦点を当ててみたいと思います。
戯言だと思って気軽に最後まで読んでいただければと思います。
ダメな雇われ社長
出向雇われ社長を選んだ理由は、数社の子会社で努めている方の何人かに聞いて同じような特徴などが有った為選んでみました。(個人的な主観が存分に入っています。)
当たり前ですが全ての出向雇われ社長がダメなわけではありません。
簡単に2種類あげてみます。
- 経験を積ませる為に経営のトップの仕事を比較的若いうちに経験させる。(はりきり社長)
- 親会社の若い人間を重要ポストに就かせるために押し出され社長の器ではないが社長になる。(ダメ社長)
みてわかる通りどう考えても2の方は、ダメ社長になる可能性が高いです。
ただし、1の方もダメではありませんが、張り切りすぎて会社の中をギクシャクさせてしまってダメな場合もありますね。
2の雇われ社長の場合、恐らく退職までカウントダウンされている年齢になっていると思います。
そして、自分がいる間だけは問題を起こさずに定年を迎えて、さようなら!これがベストだと思っているんです。
残念なことに、例えば社長ではなくて役員としてきても同様になってしまうのが恐ろしいところです。
そしてプロパーの幹部などにも都合の悪い発言ができないようにするので直ぐに社員にも見透かされます、思惑通りモチベーションは下げることができます。
ダメな雇われ社長の特徴
ダメな雇われ社長になる人の特徴
- 出向初期では非常にフレンドリーな感じで良い人を装ってくる。
- 会社に慣れてくると身なりが必要以上にしっかりしてくる。(ブランドスーツ等ね)
- 現状維持をしたいが為に新規事業などの決断をしない。
- 自分の経費は湯水のように使う。
- 建前は非常に素晴らしい。
- とにかく形にこだわるので無意味に部署が増えたりする
- 親会社の社内接待は欠かさない。
- 子会社の人間を見下している。(分かりにくいですが)
基本的には会社を見ていません、どこを見ているかというと先は短いですが親会社の心証や成績だけです。そして一番悪いのは、共通して子会社を見下しているような所があるようです。
社内で表向きには会社の業績を伸ばすことを発言もしますし指示も出しますが実際には違います。
単なる建前で、いざ勝負となると自分で決断できませんので、新規事業や新しい設備投資・社員の増員などには前向きではありません。
当たり前です、もし失敗したら面倒なので
結果どうなってしまうかと言いますと、現状維持も難しくなり会社は徐々にブラック化していきます。(最近はコンプライアンスなどもありますが関係ありません、ある程度の問題は自分で止めてしまえばいいと思っています。)
個人的な意見ですが、コンプライアンス教育は現在60代近辺の方に対して特にしっかりと教育をしたほうが良いのではないかと思います。(正直なところ建前が多くてコンプライアンス意識が低い方が多いようです。)
それは、まずいんじゃないですか?的な事を言うと、そんなこと言ってたら仕事が取れないとか言う方がいまだにないですか?(昔の考えを変えれない方は特に要注意です。)
見事なまでに、会社の中が何とも言えないわる~い雰囲気になってくれるでしょう!
ブラック化していくよ?
なぜブラック化していくのか?と思うかもしれませんが理由は簡単です。
新規事業は別ですが、設備投資や人材の補強は業績が横ばいでも常に選択肢に入れていかなければコストダウンができなくなります。
設備投資=コスト 社員の増員=コスト こんな考えなんでしょう。(タイミングが間違っていればコストにはなると思いますが)
当然、設備投資にしても社員の増員にしても最初はコストかもしれません。実際には設備投資をして事業計画通りに効果があがれば売上や利益が上がり更に時間も短縮できるでしょう。
社員の増員も、最初は何も仕事ができないと思いますが、しっかりと育てば戦力として育ち会社の売上・利益に貢献していくとおもいます。
何年たっても仕事を覚えない人間であればコストだと思いますが、そんな人間ばかりではありませんのでコストと考えてしまうのは早計ではないでしょうか。
でも良いんです!すべてはコスト・コストです。目先でお金が掛かるものはダメなんです。なぜかって?俺の使える経費が少なくなるだろ?(冗談です)
コストダウンと言う名のパフォーマンス
ダメな雇われ社長はパフォーマンスが大好きです。
基本的に会社が現状維持できなくなるような状態ですと、売上や利益にその兆候が出てきますので、まずそこで行うのが今まで以上にコストダウンの指示を出します。
コストダウンをするのは企業として利益を追求していくうえで当然です。そこで問題になるのが、残業と接待交際費などが一番に上がってきます。
そして賞与にも手を付け始める事でしょう。
恐らくその状態になると、社員の残業時間はその社長が来る前よりも長くなっているはずです。
先述したように、設備投資や増員もしませんので、効率も悪くなっています。
勿論、社員のモチベーションなんかは最低レベルまで来て退社する社員も出ていることでしょう。
無駄に管理職の役職が増えたりしていませんか?
社員への総支給額も減り営業利益の数字だけは出るからパフォーマンスとしては最高でしょ!(税金増えても良いんだ還元なんかするもんか!)
現状を変えることができるのか?
そうなった時に現状を打破できるのか?ですが、ほぼ無理と言って良いでしょう親会社が身内に厳しくできれば別ですが結局は社内の先輩だったり社内接待の効果もあり期待できないでしょう。
次の社長に期待をするしかありませんので、我慢できなければコンプライアンス違反があれば通報制度をつかって対応するかですが正直どの程度機能するか疑問なので転職か我慢をするしかないでしょう。
そんなことない!って方もいるかもしれませんが、もし現状のままで売上・利益が大きく上がっても恐らく設備投資や増員することには、あまり前向きにはならないと思います。
変えなくて良いよ、このまま行けば社員の定着率の悪い会社になるけど給料少なくて済むだろ?
最後に
主観だけでダラダラと書いてきましたが、こんな感じの社長がいたら本当に要注意です、若い優秀な人材は放れていきますよ!
若い優秀な人が必要な会社が多い中、会社の幹部の言葉だけを信じて経営をしていると間違いなく人材不足によって売上・利益が縮小していきます。
社長を出向させる又は、任せる場合にはその人間のいた部署や会社の若い人間を観察してみたら如何でしょうか?
タイトル通りに社員のモチベーションを下げたい場合は、是非こんな特徴の人を社長にして下さい間違いなく期待通りの結果を残してくれるでしょう。